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ホントに独演会だった。 [ライブ]

桃月庵白酒さんの独演会に行く。
ホントに独演会でたったひとり。お仲入り挟んで3席、ひとりっきり。
名前幕もなし、毛氈は青、屏風は白。

枕は案外と辛辣で辛口。政治や社会にも斬りこんでいく。こういうお人柄なんだな~と少し意外に思いながら・・・。

最初は松曳き。そそっかしいにもほどがある人らの大騒動。三太夫とお殿様がふたりともとんちんかんでは共倒れになるんだよね。お殿様が三太夫が出てきたらしゃっきりする加減が難しいな。とにかく、一言一言がおもしろくて、引き込まれてしまって大きな声で息もつかせぬぐらいに笑った。三太夫の部下の人の冷静さが素敵でこんななかでは惚れちゃう。こんな屋敷でのお勤めはやだ(笑)
最後のサゲも納得の落としどころでわかりやすくて面白かった。

次はなんと笠碁!こないだ一之輔さんがやったーと思ってにまにま。ついつい比較しちゃう。
白酒さんのは少し若いご隠居さんの雰囲気。いじらしい部分は少しいじわるな部分が若い感じ。
全体に壮年のお二人で枯れてる感じが薄かった。でも、そこが粗暴な感じで荒削りでした。
この話の枕では、将棋の藤井くんの話しから繋げていった。

笠碁、落語心中の八雲師匠の枯れた感じで江戸言葉でやるのが似合いそう。
あーさんにやって欲しいな~、あの話。

そしてお仲入り。
会場は満員びっしり。やっぱ落語ではお着物の方もいて、どの方も着こなしが素敵な色合いでした。

白酒さんもお召替えをして今度も薄い色のお着物。
この方のフォルムとお名前で薄い色の着物が似合うな~。

最後はお化け長屋。長屋の空き部屋を使っていたい住人が、住まいを探している人を怪談話で驚かせてまんまと追い出してついでに紙入れも懐に入れちゃった。しめたと思って二人目を罠にかけようとするのだけれど・・・。
後半に向けてどんどんスピードが上がってきておもしろかった。お隣に座った上品な老婦人がひきつけを起こすぐらいに笑ってて、少し心配になる。

落語のワンマンは幕が降りたらおしまい。アンコールはないんだよね。
なんか、アンコールに慣れているので物足りない感じ。
でも、そういうのが次回もと思わせる感じなのかもなぁ。

白酒さんもおもしろかった。私は、お師匠の雲助さんも好きなので親子会みたいのに行きたいな。
サイン会も演目一覧もなくて、そういうもんか・・・と思った。
あっさりとした独演会でした。


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ひいらぎ

白酒さん、毒舌でワルいですよね。(笑)

前に三三さんがクラシックのコンサートで延々と拍手が鳴りやまなくていつ終わるんだ?って思ったらしいけど、落語はあっさり終わり。
この感じ、私は案外好き。

by ひいらぎ (2018-10-03 22:53) 

ぶらんこ乗り

ひいらぎさん
そうでした。最近、独演会(ホール寄席だけど)に行くようになったので、落語家さんによって違いがあるのを楽しんでいます。

音楽のライブだと、案外とプロモーターが同じだったり、バンドの個性などで雰囲気がわかるのでなんとなく安心というか、心づもりがあるのだけれど、落語家さんは呼び屋もそれぞれなので、違いがおもしろいし程よい緊張感があります。

さっぱり、すっきりというシンプルさが落語の新たなる魅力なのかも・・・。

by ぶらんこ乗り (2018-10-15 23:31) 

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